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イエズスの御名                                記念日 1月 3日


 イエズスの御名は天父御自身天使の口を経て御母聖マリアに示し給うたもので、いかにも主に相応しいと言わねばならぬ。聖会はイエズスの御名の記念を本日3日に行う。
 即ちイエズスという御名は「救いなる天主」または「援助なる天主」という字義で、救い主を意味するのである。なんと聖い御名ではないか。故に聖ベルナルドや聖カピストラノはイエズスの御名の崇敬を盛んにすることに非常な熱意を以て尽くされた。
 なおこれは御名の直接の字義ではないが、広い意味に解すればイエズスとは又「聖寵」「教え」「主の愛」などとも訳される。されば聖パウロは「イエズスの御名に対しては、天上のもの、地上のもの、地獄のもの悉く膝を屈むべし」と申され、イエズス御自身も「誠に真に汝等に告ぐ、汝等もし我が名によりて父に求むる所あらば、父は之を汝等に賜うべし」と仰せられたのである。
 かようにこの御名には独特の力があるから、使徒達はイエズスの御名を用いて奇蹟を行い、悪魔を追い払い、病人を癒し、迫害にも屈しなかった。また聖カピストラノは自らイエズスの御名を記した大旗を翻して陣頭に立ち、小勢の味方を率いてトルコの大軍を破り、欧州を信仰の危機から救った。現代に於いても深い信心を以てイエズスの御名を誦えれば、どれほど多くの誘惑を退けることが出来るか知れぬのである。ああ偉大なるかなその御名!主の御名は祝せられかし!